【第64回】
2022.06.29
ミライ研が2022年1月に実施したアンケート調査で、「資産形成に向けて現在何か取り組んでいることはあるかどうか」、また資産形成に向けて何らか取り組んでいる人のうち、「国が設けた税制優遇制度を活用しているか否か」についてお伺いしたところ、【図表1】のような結果になりました。全体では、68.4%の人は資産形成に向けて何らかの取組みを行っており、うち27.1%の方はその取組みの際に優遇制度を活用していました。
さらに、優遇制度を活用している全体のおよそ3割の方に、どのような優遇制度を活用しているかについてもお伺いしました【図表2】。
選択肢の中では、やはりNISA(ニーサ)(少額投資非課税制度)を活用している方が最も多い結果となりました。NISAは2014年1月にスタートした少額からの投資を行うための非課税制度です。その後、”ジュニアNISA”の導入(2016年1月スタート)、”つみたてNISA”の導入(2018年1月スタート)と拡充され、2024年以降は制度の見直しが行われることとなっています。「NISAって名前はよく聞くけれど、中身はよくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次回のコラムからは、このやや複雑なNISA制度について紐解いてお伝えしたいと思います。