みなさんは、日本の歴史上で初めて「家計の資産形成における強力なサポーターと一緒に、ライフプラン・マネープランを始められる第1世代の人々」といえます。おめでとうございます。
強力なパートナーとは誰のことでしょうか?その人の名は「NISA」です。
NISAは税制優遇が適用される「投資枠」が一生涯使える制度です。みなさんは、これからの人生において、NISAの投資枠の中で「投資をして、必要なタイミングで売却して、また将来に向けて再投資をする」という取り組みを生涯通して行っていくことができます。具体的には、「一人ひとり、個別のライフイベント」に対して、NISAの器を活用して積み立て、増やし、イベントを実現するために売却(現金化)をして、消費し、また次のイベントに向けて積み立てていく、ができるということです。このような活用方法ができる点が、「NISAは生涯のパートナー」と私たちが考える背景です。
NISAは、自宅の購入費用や子供の教育費用、リスキリング費用や転職時の家計予備費などの準備に活用できる便利な器です。また、日本が「人生100年時代」に向かう中で、とりわけ大きなライフイベントである「老後生活費」の創出でも、NISAは心強いパートナーとなってくれます。
日本の家計における平均的な生涯収入は約3.8億円です(ミライコラム【第121回】より)。こう考えると、NISAの生涯投資枠である1,800万円を、個人の生涯収入の中で上限まで活用しようと考えると「生涯収入の5%程度」をNISAの積み立てに振り分けるとよいことになります。
若い世代のみなさんは、自分で稼げるようになったら毎月の収入の「5%以上」を目安にしてNISAの「つみたて投資枠」で積立て投資を始めてみてはどうでしょうか。
NISAを開始したら、1年ごとに投資状況を確認してみましょう。その際にはNISAで運用しているお金の使い途も一緒に考えてみるようにしてみましょう。その検討の中で「運用についての知識」も少しずつ身に付けていくとよいでしょう。