住宅ローンの返済をしながら、NISAを活用することはできるでしょうか。「住宅ローンの返済」と「資産形成」の両立について、ミライ研のアンケート調査でお伺いした結果が【図表1】です。
全体では「住宅ローンと資産形成の両立派」が32.7%、「ローン返済優先派」が40.4%となりました。また、年代別に確認をすると60歳代以外の年代においては「ローン返済優先派」が優勢となりました。
住宅ローン控除の適用を受ける等して手元に資金ができた場合、「ローン返済と資産形成を両立」すべきかそれとも「ローン返済を優先(繰上返済を実施)」すべきか、それぞれの主なメリット・デメリットとして【図表2】があげられます。
ローン返済と資産形成を両立 (余裕資金は資産形成に充てる) |
ローン返済を優先 (余裕資金はローンの繰上返済に充てる) |
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メリット |
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デメリット |
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(出所)三井住友トラスト・資産のミライ研究所作成
では、「ローン返済と資産形成を両立」している人たちは、どれくらいの金額を資産形成に充てているのでしょうか。ミライ研のアンケート調査でお伺いしたところ、年間で95万9,000円、毎月およそ8万円という結果となりました【図表3】。
さらに優遇制度の利用状況についても確認をしたところ、58.8%の方は何らかの優遇制度を利用していることが分かりました【図表4】。
その中でも特にNISA制度(※2023年に実施したアンケート調査のため、旧制度の「つみたてNISA」と「一般NISA」の利用状況についてお伺いしています)は、つみたてNISAと一般NISAの利用者が合計で32.3%と3人に1人はNISAを利用していました。
金利上昇ムードも高まってきていますが、改めてご自身の借入内容について見直したうえで、今後の返済計画のみならず他のライフプラン・マネープランの状況も含めて、「ローン返済と資産形成を両立」するのか「ローン返済を優先」するのかを検討することが重要です。