【第28回】教育資金①
2021.09.08
2021年も新型コロナウイルス感染拡大に対して全世界で取り組みが続いています。この様なコロナ禍の中での変化について、1万人アンケート調査に基づくミライ研レポート(2021年7月30日公開)でお伝えさせて頂きました。アンケート調査では、各世帯が実施している「家計面の工夫・努力」についてお尋ねしました【図表1】。
1位は「支出減の工夫」とやはり節約をされている方が多くなっています。ところで、こういった家計面の工夫・努力を行っているのはどの様な目的があってのことでしょうか?ミライ研の1万人アンケート調査では、「家計面の工夫」を行う目的についてもお尋ねしました【図表2】。
特徴的なのはやはり30-40歳代で「子供の教育費の準備、支払いのため」を目的にあげる人が多いことです(※具体的な内訳については、本コラム末の参考資料をご覧ください)。そこで、入学に向けた対策が本格化してくる9月のコラムでは「教育資金」に着目したいと思います。
「小学校から大学までだと○○円かかる!」と様々な情報が世の中では展開されています。必要となる金額は、地域や進学に対する考え方に応じて様々です。しかしいずれにしても「教育資金」にはまとまった資金が必要です。その様な資金を実際にどうやって準備しているのでしょうか?株式会社日本政策金融公庫がインターネットで実施したアンケートによると以下のようになっています【図表3】。
節約といった日々の支出減の工夫や共働きの開始といった収入増の工夫はもちろんのこと、預貯金や保険を取り崩し(=「貯めて準備」)、奨学金や各種借入の活用(=「借りて準備」)、親族からの援助や教育資金贈与の利用(=「もらって準備」)を行っていることが分かります。
様々な方法のなかで、いずれの策をとることが“good choice”になるのでしょうか。次回以降のコラムでは、教育資金を「①貯めて準備する」「②借りて準備する」「③もらって準備する」についてお伝えしていきます。
~ご参考資料~