【第161回】みんなで楽しくお金のレッスン
2024.10.23
「お会計は・・・円になります」「本日の日経平均は・・・」「円安で海外旅行が・・・」など、わたしたちの日々の生活は「お金」であふれています。しかし、実はよくわかっていないことも少なくないのではないでしょうか。「みんなで楽しくお金のレッスン」シリーズでは、現役中学生・高校生から寄せられた「お金」に関する素朴な疑問に分かりやすくお答えしてまいります!
2024年7月に日本銀行は政策金利の引き上げを決定しました。それを受けて「定期預金の利息が増える?」「住宅ローンの金利が○%上がれば、支払う利息は○○円増える!」といった、生活への影響を伝えるニュースを耳にされた方も多いのではないでしょうか。 利息、利子について考える前に、ここで少し発想を飛ばしていただければと思います・・・。
みなさんは、愛媛県へ旅行にいきました。今治市から延びる「しまなみ海道」を、自転車をレンタルして楽しむのが、今回の旅のメインイベントです。自分にぴったりの自転車も見つかって、借りる手続きをしました。お店の人は「自転車を貸し」てくれますが、皆さんは「何かを」支払わなければなりません。さて、何を支払わなければならないでしょうか・・・?
ご想像の通り、自転車を借りるための「料金」です。もちろん借りた自転車も、使った後に返却します。
では、本題です。みなさんは、入り用でお金を借りなければなりません。知り合いで「お金を貸してくれる」という人が見つかりましたが、皆さんは「何か」を支払わなければなりません。さて、何を支払わなければならないでしょうか・・・?先ほどのレンタサイクルの件を踏まえて、考えてみてください【図表2】。
その通りです。お金を借りるための「料金」です。お金を借りる際には、この料金のことを「利息・利子」といいます【図表3】。
また、借り手から貸し手に支払われる利息(利子)が、貸した金額に対して何割かを示すのが「金利」です。例えば、10万円を借りて、1年後に借りた10万円の返済に加えて利息として1,000円を支払った場合、
1,000円÷10万円×100=1.0%、つまり金利は年率1.0%となります。
次回のレッスンは、「銀行って、どこからお金をもらってるの?」です。