【第4回】今、なぜ「資産形成・活用」が大切なの?④

なぜ「ライフプラン」、「マネープラン」が 必要といわれているのでしょうか?

2020.03.19

なぜ「ライフプラン」、「マネープラン」が 必要といわれているのでしょうか?

ライフプランとは…

 現在の生活の充実とともに、10年後、20年後、そしてもう少し長めの視点を持って、仕事・家庭・自分などを含めた人生設計を考えていくこと、これが「ライフプラン」といえるでしょう。ライフプランが「将来の人生のイベントを想定すること」だとすれば、マネープランは「人生のイベントに取り組むための費用をイメージし準備をしていくこと」となります。

ライフスタイルが多様化する今だからこそ、考えるきっかけとして必要

 最近、ライフプラン、マネープランがより注目されるようになってきている背景には、日本の構造的な少子・超高齢社会の急速な進行、グローバル化や情報化の進展、就業構造や世帯構成(ライフスタイル)の多様化など、社会環境の変化が大きくかかわっていると考えられます。
 特に、ライフスタイルの変容は、家族のあり方や働き方に関する人々の意識の変化を表していると思われます。たとえば、女性の就業継続・復帰支援や家計状況などから「片働き世帯」の比率が下がり「共働き世帯」が伸びてきている点。また近年、未婚率が増加してきており、「シングル世帯」での生活を楽しむことも選択肢の1つとして広まってきていること。結婚後もお子様をもたないという世帯も増えてきており「だれと一緒に過ごすのか」という人生の過ごし方も多様化し、今後、さらに様々な可能性があらわれてくると思われます。

その中から自分(そして一緒に歩むパートナー達)にとって進むべき計画を立て共有していくことがこれまで以上に大切なこととして認識されつつあります。もちろん、先のライフプランを検討するにあたって、はっきりと決まっていないこと・分からないことも多いでしょう。ただ、プランニングを通じて、様々な選択肢を具体的に検討することは、今後の可能性をより一層広くとらえることにつながるのではないでしょうか。

ライフプランは、人生100年時代の「航海図」となる

 そう考えると、ライフプラン、マネープランは人生のイベントを選び取っていくための航海図というように考えておくと良いかも知れません。航路を選ぶ際に『海図(地形や寄港地、海峡や海流などをあらわした海のマップ)』があれば、航海はさらに楽しく、また行き先の変更や冒険も可能になります。また、激しい海流を回避して安心・安全な航海を続けていく上でも役立つはず。そういったライフプランの策定にあたっての「海図」としての役割を果たすのが、金融機関やファイナンシャル・プランナーからの情報発信であり、コンサルテ-ションです。人生100年時代のライフプラン、マネープランはご自身だけの「プラン(計画)」ではなく、一緒にこれからの人生を歩まれる方々にとっても重要な「プラン」となっています。すでに、ライフプラン、マネープランを考えることを通じて「人生100年」を「デザイン」する時代の幕は上がっています。

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